昇華プリントとは?
昇華プリントとは、ポリエステル生地素材のみに反応し、フルカラーで表現する染色技術です。
圧着や刺繍では重くなってしまう場合、刺繍では細かすぎて表現できない場合に活躍する手段です。
高解像度のインクジェットプリンタを使用するので、フルカラーでグラデーションや写真等も表現できます。
百聞は一見に如かずということで、作成例を紹介します。
実際の製作例
当初は直接刺繍や刺繍ワッペンをご希望でしたが、デザインが細かすぎて刺繍では表現できないため、昇華マーク+縁取り刺繍で加工させて頂きました。
マーク生地の風合いは、縫い目風情のクロス、艶のあるサテン、極薄のニットなど、選択枝があります。
白縁カットの場合、レーザーの影響で切り口が若干黄色くなりますが、現在はもう少し押さえることができます。
ここに至るまでには、下記の設備が必要になります。
- デザインソフト(イラレやコーレルなど)
- 昇華インク専用インクジェットプリンター
- 工業用圧着機
- レーザーカット機
- 刺繍専用ソフトと刺繍機
1~3は、比較的安価で、ちょっと慣れれば誰でも操作できます。
4は、安めのハイブリッド車を買う程度の出費ができれば、誰でもすぐに操作できます。
5は、4と同程度の費用で入手できますが、きちんと縫うには製品に適合する副資材の選択と多少のノウハウが必要です。
200℃の熱により色の成分が分子レベルで素材と結合するので、冷却後は絶対に色落ちしません!
色落ちしたように見えるときは、生地自体が擦れたか疲労したかで、着色した部分が削れた時です。
ちなみにポリエステル素材であれば、ドライTシャツ、ビブスにも「直接」プリントできます。
ただし、薄い色の生地に濃い色限定です。(例:黄色のボディに黒や紺のマークや数字など)
